カーボンナノチューブ
動画説明 https://youtu.be/hOdvTNHMoRk 本日は夢の新素材、カーボンナノチューブについて説明していきたいと思います。 私達の身の回りにある素材は、分子や原子といったものが集合することで、その形・性質を成しています。 例えば、ご飯を食べる人、ペットボトルを飲む人がここにいますが、ご飯はグルコース、セーターはポリ・アクリロニトリル、水はオキシダン、ペットボトルはポリエチレンテレフタラートという分子から構成されています。 この分子が集まることで、ご飯や水は体内で吸収されます。セーターは伸縮性があります。 ペットボトルは頑丈、といった性質を示しています。 つまり我々の生活は、分子に支えられていると言えます。 さて、そんな中、カーボンナノチューブという素材分子が、今注目されています。 カーボンナノチューブは、多機能・高性能な性質を示すことから、機能性分子として注目されており、未来を担う、夢のような分子と言われています。 今回はこのカーボンナノチューブについて説明していきたいと思います。 まず分子構造、そして、性質、その後に課題という流れで説明して行きます。 まず分子構造を見る前に、有機と無機の違いについて説明します。 世の中の素材は、有機化合物と無機化合物の二つに分類されます。 有機化合物は、炭素を中心とした化合物であり、例えば、お砂糖や洋服なんかは、有機化合物・有機素材な訳です。 一方で炭素を含まないものを、無機化合物と言います。 お塩や水、また鉄板などの金属もこちらに分類されます。 そして、カーボンナノチューブは、有機化合物に分類されます。 さあ、こっから分子構造を見ていきましょう。 先ほど紹介した有機化合物のうち、最も単純なものをメタンといい、 CH4と表します。この炭素、メタンは、炭素は一個ですが、炭素が6個並んで、このように六角形を成したものを、ベンゼンと言います。 ここ炭素のCは省略していますが、それぞれの頂点に、炭素があると考えてください。 このベンゼンは、高校の授業で習って覚えている方も多いのではないでしょうか。 そしてこのベンゼンをたくさん、隙間がないように敷き詰めたものを、グラフェンと言います。 1枚のシート状になっているんですね。とても美しい構造をしています。 そしてこのグ